死体じゃなんの値打ちも無え

ヲタク女子がボバ・フェットになったりDIYしたり

ハン・ソロ3部作「聖地の罠」感想

 

 ハン・ソロ」公開まで1か月ちょっとですね。

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先週のワールドプレミアはご覧になったでしょうか。

私は回線ぶちぶちで全然見れませんでしたorz

 

これに伴って映画内に小ネタが落ちているかもと思い

ハン・ソロ3部作の1巻「聖地の罠(1999)」を読みました。

スター・ウォーズ 聖地の罠―ハン・ソロ3部作〈1〉

前回は登場人物をまとめましたが今日は簡単な感想です。

※ばりばりネタバレですので未読の方は気を付けて!

登場人物のまとめはこちら⇩

 ※こちらもネタバレ注意です!

 

 

 

 

 

 

 

【今作のポイント】

 

・【トレーダーズラック】旧共和国艦を改造したならず者のアジトなんて萌えるじゃないか、バトフロでマップほしいくらいだ

・ギャリス・シュライク、自分で軍服デザインとか厨二すぎる

・デュランナ死んだときにこの先ウーキーに会ったら優しくしようと誓ってたからいつチューイ出るんだと思いきや最後まで出なかった

オーガナ議員キタ――(゚∀゚)――!!オルデランの治安は銀河一チイイイイ!!

ソロ、実は幼少期のレイアを見ていた(ホロ映像)という胸熱展開

・まさかソロがチューイの前ににゃんこを飼っていたとはww

・マーグ可愛いよマーグ

・ブリアは普通に好き。でも結局は世間知らずのセレブ娘?

テロエンザ(司祭)の「歓喜」がキモすぎる(語感的にも

・あの見た目でブリアと結婚しようとするガナー・トスはもっとキモい

・ブリアのお父さん良い人、好き。なんでこういう良いお父さんキャラってくそみたいな奥さんと結婚してるんだろうなw

士官学校入学ネタは映画にも出てきそうなので楽しみ

・クローンウォーズで何度か出てきたコルサントの地下部分が描かれてて楽しい

・ラストで賞金稼ぎ出てきて「ボバ・フェットか!?」と思いきや数行で死んで草

 

 

組長はあまりレジェンズには親しんでなかったのですが、

一言でいうとすごい面白かったです!しかも読み応えある!

巷に出回っている粗悪なノベライズとはレベルが全然違います。

地下鉄でこの表紙開いてるの、最初は恥ずかしかったんですが

読んでいるうちに立派な文章だと気づいてどこでも構わず読んでいました。

 

 

今作のお気に入りはやっぱりマーグ

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犬っぽいチューイの前に猫を飼っていたなんてねww

俊敏な凄腕ハンター、タイマンに強くベーシックと船の主砲も操れる。

描写がないだけかもしれなけど臭いもきつくないみたい。

あれ?チューイより優秀じゃn…

宗教団体からソロの護衛(という名の見張り)として派遣されてきますが、彼にとっては場つなぎバイト。本来の目的は行方不明の恋人を探すことです。

最初はお互い警戒していましたが、いつしか二人には友情が芽生えちゃうカタコトだった言葉も超ビビってた宇宙船操縦も、ソロに習ううちに慣れていきます。

2人の友情が深まった1番のきっかけは2人が操縦する輸送船が海賊に襲われてマーグが意識不明になった時。ソロはマーグを見捨てずにオルデランに運び込んで治療させました。まぁ積み荷のヤクを売ろうとしたけどオルデランの治安が良すぎて売れなかったので、成り行きなんだけどもwマーグが無事だと知ってめちゃくちゃ安心した自分にびっくりするソロが可愛かった。

ちなみにその際ソロはオルデランの中をうろつき、オーガナ議員や幼少のレイアをホログラムで目撃。きれいな星なのを知ってたわけだからEp4でデススターで破壊された残骸見たときは色々考えるところもあっただろうな(まぁレジェンズなんだけども)

結局宗教団体が恋人を隠していたことを知り、ソロと協力して恋人を救い出し脱出。故郷の星で幸せに暮らしましたとさ。

 

次にヒロイン、巡礼921ことブリア・サレン

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セレブの家出娘が怪しい宗教に引っかかるなんて現実でもありそうな話だな。

しかも麻薬精製工場で働らかされて末はケッセルのスパイス鉱山で奴隷になるか、売春宿に売られるか。そんな危機をソロに救われるわけだけど、初対面ではブリアの顔は見えなかったのに話しかけてたわけだから、美人だから救ったわけじゃないみたい。ソロってあんまり面食いじゃないのかもね(レイアのこともあるし)

大学で考古学を専攻していたので、テロエンザのお宝コレクションの管理を任され、結局そのお宝を持ち逃げして脱出。実家に寄った後コルサントについていきますが、ソロの足かせになるのを厭い、父からの仕送りを全額置いて行方不明

ソロはこのことから自分は「solo」なんだと言い聞かせ、もう人を信じないし愛さないと誓います。それがEp4とEp5でのかたくなな態度になっていたわけか。レイアが好きだけど去られるのが怖かったのね(´;ω;`)(何度も言いますがレジェンズなので繋がってないんだけど)

 

でも最悪のケースは免れた。

マーグもブリアも旧作でいないということは死ぬんじゃ…

とI have bad feeling about thisだったのですが、

2人とも作中で死ななかったので一安心

ラストは士官学校に見事入学するシーンで終了なので後味は悪くなかった(その後密輸業者になっていること考えると全然栄光のラストじゃないんだけどw)

 

どうでもいいけど帝国の士官学校の合格発表システム、

運転免許の合格発表とほぼ同じシステムで草。

 

 

次に物語に色を添える(?)悪役。

人間ドラマ担当のギャリス・シュライク

 私の中でギャリス・シュライク像があったのですが、検索してみると映画でウッディ・ハレルソン演じるトビアスベケットがシュライクでは?という憶測が飛んだためにハレルソンの画像ばかりが出てくる。おかげでもうシュライクはハレルソンの顔で再生されるよになってしまったwf:id:kumich0:20180514113116p:plain

 

この小説映画にしたら「ギャリハン」なんてBLCPが横行してしまいそうなほど執念深い(全然萌えない)ならず者の家「トレーダーズラック」の運営者。ホームレス子供をさらっては乞食、スリ、詐欺を教え込んで上がりを回収する最低な暴力男です。しかも自分でデザインした軍服をどや顔出着ちゃう厨二(お前は三島由紀夫か)ソロにとっては加えて育ての母デュランナの仇。

デュランナはソロが「トレーダーズラック」から脱出する際、ソロのために応戦し犠牲になりました。ソロが今日まで生きてこられたのはデュランナのおかげ。熱病にかかった時はじ自腹で病院に連れて行ってくれたし、シュライクに殴られて動けなくなったときはおかゆを食べさせてくれた優しいウーキーの母です。

 

シュライクはなぜソロが孤児になったのかを知っているらしかったが結局聞けずじまい。最後は士官学校に受かったソロをコルサントまで追ってきた挙句賞金稼ぎに撃たれて死亡(ちなみにそれがボバ・フェット!?とか思ったが次のページでソロに殺されました)良かったー、こいつはこれ以上引きずらないほうがいい奴だ。とりあえずソロの「トレーダーズラック」の呪縛は解けた…かな?

 

 でもソロが脱出した宗教団体はハットが運営していたものなので、そっち関係はまだごたつきそう。あーあ、こんなこと言うのもなんだけど、士官として成功するソロも見たかったwどういう経緯でならず者に戻るのかは次巻のお楽しみか。

この話を母にしたところ、育ちの悪さは中年以降にでるからお嬢様育ちのレイアと上手くいかなかったのも納得だと言っていました。そうかもね。

 

 

クリーチャー担当の悪役テロエンザについてももちょっとだけ。

まず見た目キモすぎ

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先述した宗教団体の司祭とその執事です。

信者たちは歓喜と呼ばれる精神高揚の中毒になっているのですが、この「歓喜」はスピリチュアルなものではなく、トランダ・ティルが発情期の際発する精神反映能力に過ぎません。ブリアをはじめ大勢の信者が「歓喜」に騙され、きつい労働(ヤクの精製)を課されています。こんな化け物に食い物にされてるとかキモすぎ。

 

しかもガナー・トスはブリアに結婚を迫る始末!

途中までガナー・トスもトランダ・ティルだと思い込んでいたけど読み返したらジジアンでした。ジジアンの見た目は分からないけどうろこ状の緑の肌とオレンジ色の目らしい。ぎりヒューマノイドだけど老人やぞ?

なんだこのエロ同人誌的な展開!

ちなみに2人とも生存。ソロの脱出騒動で死んだのはイリーシアを支配するハット(と部下数名)だけでした。これは次巻でも引きずる予感・・・

 

 

結局は苦境から立ち上がった主人公がサイドキックとともにヒロインを助け、悪者をうやっつけるという王道ストーリーなんですが、なんといってもソロのその後が知られているうえで書かれているので小ネタも多く感慨も深い。レジェンズなのが惜しいくらいだよ。

 

映画を見る前になんとか全シリーズ読みたいものです。

「聖地の罠」で1日1時間、約2週間かかったのでぎりぎりだなぁ…